[1]識別力のある(discriminating)
見出しの単語はsexual discrimination
(性差別)、 racial discrimination (人種差別)に使われるdiscriminationの形容詞形ですが、 「日の肥えた」という主に良い意味でも使われ、
"a person of discrimination"は「違いのわかる人」となります。
l have a discriminating taste in clothes [food].
(私はちょっと服〔食べ物〕にうるさいよ)
You have a discriminating taste in literature [art].
(文学〔芸術〕に対する鋭い鑑識眼をお待ちですね)
He has a discriminating taste in wine (彼はワインにはうるさい) とにかく、この"have
a discriminating taste in"という表現を覚えておきましょう。
その他にも、カンタンには、 You have a good ear for music. (音に強い)や You have a good
ear for art. (美術に強い)のように鑑識眼のあることを表現できます。また、ネガティブな含みのものとしてbe fussy about、
be particular about、 be picky about、 be choosey aboutなどがあります。これも「〜にうるさい」ですがネガティブで、より好みするといった感じです。
You're fussy [picky、 choosey] about food [your clothes].
(君は食べ物〔服装〕にうるさいな)
単に「好き嫌いが激しい」なら"You have strong likes and dislikes in food."でいいでしょう。また「食わず嫌い」の人には、
"It's a silly prejudice." (食わず嫌いでしょう)と言ってあげましょう。
ちなみに、 「人の好き嫌いが激しい」は、 She has strong likes and dislikes with regard to
people.となり、
「人(男)を見る目がある」は、 "You're a good judge of people [men].です。
[2]几帳面(meticulous、
methodical)
例えば、時間、約束に几帳面はpunctualです。
@she is always punctual for appointment.
(彼女はいつも約束に几帳面だ。 「固く守る」という意味で)
AHe is always punctual in answering letters.
(彼はいつも几帳面にすぐ手紙の返事を書く。「遅れすに」)
また細かいことの処理がうまいという意味で、
BYou are good with details.
CShe is a meticulous person.などもいけるし、 いい加減なことはしないという意味で、
DHe is a conscientious person. (「律義」という意味で) とも言える。また順序よく、秩序立ててやるように人には、
Eshe is methodical in her ordinary routine.が使えます。 前述のmeticulousはネガティブな文脈でも使え、
FDon't be so meticulous about it. You really like nitpicking. (細かいことを言うな。アラ探しが好きだな)というように「細かいことにうるさい」という意味にもなります。
[3]きれい好き(neat
and tidy[clean])
pure and simple (単純明快)、 quick and bright (頭脳明析)のように、二語を重ねて、意味を強める表現がです。「私はきれい好きなのよ」は"I'm
neat and tidy."でいいのですが、お客さんが来ても、たたみの上の髪の毛1本をめざとく拾って捨てるような人に対して非難をこめて言うなら、
"Come on、 You're really fanatic about cleanliness! 〔潔癖症〕"となります。
そしてneatに名詞をつけてneat husband (きれい好きのハズバンド)、 neat dress (小ざっぱりした服装)、 neat
child (身だしなみのよい子供)、 neat house wife (きれい好きの主婦)というふうに使えます。反対に、不潔な人は、
dirty、 filthy (ものすごくきつい不潔)を使って、 "He is a dirty person."でもいいのですがdirtyは「不正」、
「卑猥」 (obscene)という意味が強いので、 a slobを使って"You're such a slob!" (ほんとうに不潔なんだから!
)と言えます。
また、「服装がだらしない」は(loppily dressed)、がぼさぼさ髪は(disheveled hair)ですが、簡単に言えば全部"mess"で表現できます。
My room is a mess. (私の家は散らかり放題です) You look a mess! (ひどいかっこうだな) You
hair is a mess! (髪の毛バサバサじゃないか) という調子です。 それから、潔癖は潔癖でも、男女関係(boy-girl
relationships)での潔癖はpuritan、また潔癖ぶる人は prudeです。
[4]efficient
(要領のよい)
"efficient"は「能率のいい、要領のいい」の意味があって、そこから、 「有能な」という意味に発展して、 efficient worker、
efficient secretary、(有能な[社員、秘書])のように使えます。 「時間のやりくりがうまい」は"be good at
juggling one's time"また「彼はムダのない英語を話す」なら、 "He is an efficient English
speaker."その逆に「要領の悪い」は"clumsy"です。それから、少しネガティブな意味での「要領のいい人」は"smooth operator"ですが、世渡りのうまい人に対しては"You
really know how to get ahead."とか、 "You have a lot of know-how." (処世術に長けてるね)や単に、
smartやsavvyを使って、表現できます。
[5]詭弁家(sophist)、屁理屈屋(quibbler)
「一を開いて十を知る」や" gray-zone thinking"
(言葉に表しにくい中間的領域)に価値が置かれている日本文化では、よく何でも理屈で言い表そうとしたり、理屈で説明されないとわからない人は"insensitive"
(無神経)とかdense" (血の巡りが悪い)などとののしられがちですが、英語の世界では、曖昧にしゃべっていると逆にinarticulate、
evasive (歯切れの悪い)とか、 slippery as an eel (つかみどころのない)など言われることがあります。 よく、真相を確かめようとして、食い下がると、
"You're so argumentative!" (理屈っぼいわね!) "日本的な発想で、欧米人なら"I don't want to
talk about it any more.")と言われたり、逃げ口上を言ったりすると、 "Stop quibbling:'(屁理屈を言うな)や"Come
on、 don't kid yourself:'(正当化するな)と言われたりします。
また、定義(definition)にうるさく、 logicを重んじる人は"He is a stickler for an argument."
(理屈屋) (sticklerはこだわる人)と言われるかもしれません。 それから、議論を盛り上げるためにわざと反対の意見を述べることを"□play
the devil's advocate''(悪魔の代弁者)と言い、また、議論を進めるために、相手の意見を仮りに認める場合は、 "For
argument's sake、 let's assume that you're right about this."と言います。
[6]会計士(accountant)
「公認会計士」は"certified
public accountant"略してCPA、 「税理士」は"certified tax accountant" 「司法書士」は、
judicial scrivener"です。さて会計(accounting)が出たついでに、会計、お金に関する表現をマスターして下さい。
・決算する一settle accounts
・債権者一 creditor⇔ debter債務者
・減価償却費→depreciation coats
・粉飾決算する一juggle the books
・損益分岐点一 break-even point、 日常会話では、 "We broke even." 「収支とんとんだった」というふうに言います。
・人件費一personnel costs
・交際費一expense accounts
・普通預金一 ordinary deposit
・走期預金一 time deposit
・当座預金一 current deposit or checking account
・積立て預金一installment savings "l have a large time deposit in a bank."は「銀行に多額の定期預金がある」で「年3分の利息がつく2年定期」なら"a
two year time deposit bearing three percent interest a year:'となります。そしてその預金を引き出すのは、
"withdraw the deposit from one's bank account"です。 その他にも、法人税(corporate
income tax)、納税申告をする(file a tax return)、不渡り手形(dishonored bill)、約束手形を振り出す(write
a promissory note)、株の配当(dividend)、利回り(yield)なども覚えておけば便利でしょう。
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