つまり、これから検定試験を受けてプロの日本語教師になろうと思っている人は、直接「日本語」と「日本語教育」に関連する知識以外にも、一般常識、言語学、異文化コミュニケーション、心理学などの幅広い知識を身につける必要がある、ということです。それらの知識は、日本語以外の外国語教育に携わる人にとっても必要な知識だと思います。


去年の結果を見るかぎり、ボーダーラインの160点前後に多くの受験者が集中していたと考えられますので、1点差が合否を分ける、ということも十分にあり得ます。検定試験は、基本的な問題を落とさなければ合格できる試験ですので、合格を確実なものにするためには、検定対策講座で重要なポイントを整理し、しっかりと身につけることが大切です。
 

Aquaries大阪校でも、4月下旬から、ポイント整理に重点を置いた検定対策講座を開講します。単に試験に合格するためだけに必要な知識ではなく、プロの日本語教師、または英語などの外国語の教師にとって必ず役に立つ知識が身につけられるような授業内容です。日本語教育だけでなく、英語教育やその他の外国語教育に関心を持っていらっしゃる方々にもぜひ受講していただきたいと思います。



次回からは、主に去年の検定試験で出題された問題を幾つか取り上げて、異文化コミュニケーションと社会言語学の専門家でいらっしゃる、Aquariesの学長、植田一三先生と、私、木南法子が解説をいたします。どうぞお楽しみに。