(
35)
この問題はなかなかトリッキーです。第2段落の3行目の
“linking”で “merge”を含んでいる3の選択肢にひっかかった人がいるかもしれない。しかし、次の行を注意深く読むと、completionは1914年、つまり、the
late 19th century ではなく、in the early 20th centuryであることが分かる。
そこで行間を読んで、科学者は何の不安もなかったので、「linking
に反対しなかった」を示す2が正解であることを見抜いて欲しい。このように読解問題でハイスコアを目指すには、「行間読み」と「careful
reading」が必要で、パラフレーズされた選択肢に慣れるようにしよう。
(
36)
これは「部分否定」と「全否定」のトリックを用いた「過去と現在の対比」に関する問題パターン。
昔の説(traditional[established] ecological theory)では、「新しい種(invasive species)が在来種(local
[native] species)を減らしたが、新しい説(his findings)では、「そうはならず、enrichするはず(推量)である。」と述べている。
そして、
In
these so-called “niche-model communities,” invasive species either
die out or drive out existing species(新種が死滅するか在来種を追い出すか).とあるので、1が正解であると分かる。2の選択肢は巧妙で、「生態系がsaturated(filling
a niche)[飽和状態]になると、make successful invasions difficult(在来種を滅ぼしにくくなる)」とはどこにも書かかれていなので、誤答(distractor)。3は全く述べられておらず論外。
4は選んだ人が多い厄介な選択肢で、第5段落で
someがneither
〜で、
mostは not tightly adaptedで、new species
can
oftenと書いてあり、さらにthat
should と推量で書かれてあるので、断定的な選択肢は間違い。ところで、このような”never, always”といった語を含んだ選択肢は、”
categorical
answer”と呼ばれ、それらはほとんどの場合誤答であるということを知っておれば簡単に解ける。
(
37)これも断定的か部分肯定的かの問題で最終段落の3行目を読むと、”
these
new findings should make us hesitate to assume that spices introduced
to a new environment necessarily lead to ecological disaster.” と書かれてあり、最後の文も
“
The environment may be more flexible than we have been led
to believe.”といった「可能性」を推量形で書かれてあるので、それをうまくパラフレーズした
the potential[possibility] to absorb 〜が正解となる。
1は本文の逆の内容なので論外、3はconstant
paceではなく、rapid paceなので間違い。4の「fearするより、もっと進めて行けばいい」は、そこまで言っていないので、「
言い過ぎ」の選択肢で間違いで、”
degree”を問うなかなかsubtleな問題。作者の気持ちを汲み取る行間読み(read
between the lines)とcareful readingを必要とするハイレベルな問題と言えるので、皆さんにはこういった問題にはどんどんとチャレンジして行って欲しい。