(語句)

many transplanted species fail to take hold and therefore die off. (生息場所を移動した種は根付くことなく死滅してしまう)
Other species not only survive but even thrive in their new environments. (他の種は生き延びるだけではなく、新しい環境で繁殖する)
mingle freely in each other’s waters (お互いの水域を自由に行き来して交わる)
Established theory sees every species as filling a niche, or role, in its environment. (定説では、あらゆる種がある環境の中で、適所や役割の隙間を埋めるものであると述べられている)
Proponents of this theory believe that each ecosystem is saturated. (この理論の支持者たちは、各々の生態系が飽和している状態であると考えている)
these new findings should make us hesitate to assume that species introduced to a new environment necessarily lead to ecological disaster. (これらの新たな発見によって、新しい環境に連れてこられた種が必然的に生態系を崩壊させるという私たちの思い込みが弱まるであろう)


Black Bass

The diet of bass changes with its size. Young fish feed on microscopic animals (zooplankton) and small crustaceans such as grass shrimp and crayfish. Fingerling bass feed on insects, crayfish, and small fishes. Adult bass will eat whatever is available, including fish, crayfish, crabs, frogs, salamanders, snakes, mice, turtles and even birds.

(35)
この問題はなかなかトリッキーです。第2段落の3行目の “linking”で “merge”を含んでいる3の選択肢にひっかかった人がいるかもしれない。しかし、次の行を注意深く読むと、completionは1914年、つまり、the late 19th century ではなく、in the early 20th centuryであることが分かる。

そこで行間を読んで、科学者は何の不安もなかったので、「linking に反対しなかった」を示す2が正解であることを見抜いて欲しい。このように読解問題でハイスコアを目指すには、「行間読み」と「careful reading」が必要で、パラフレーズされた選択肢に慣れるようにしよう。

 

(36)
これは「部分否定」と「全否定」のトリックを用いた「過去と現在の対比」に関する問題パターン。 昔の説(traditional[established] ecological theory)では、「新しい種(invasive species)が在来種(local [native] species)を減らしたが、新しい説(his findings)では、「そうはならず、enrichするはず(推量)である。」と述べている。

そして、In these so-called “niche-model communities,” invasive species either die out or drive out existing species(新種が死滅するか在来種を追い出すか).とあるので、1が正解であると分かる。2の選択肢は巧妙で、「生態系がsaturated(filling a niche)[飽和状態]になると、make successful invasions difficult(在来種を滅ぼしにくくなる)」とはどこにも書かかれていなので、誤答(distractor)。3は全く述べられておらず論外。

4は選んだ人が多い厄介な選択肢で、第5段落でsomeがneither 〜で、mostは not tightly adaptedで、new species can oftenと書いてあり、さらにthat should と推量で書かれてあるので、断定的な選択肢は間違い。ところで、このような”never, always”といった語を含んだ選択肢は、”categorical answer”と呼ばれ、それらはほとんどの場合誤答であるということを知っておれば簡単に解ける。



(37)これも断定的か部分肯定的かの問題で最終段落の3行目を読むと、”these new findings should make us hesitate to assume that spices introduced to a new environment necessarily lead to ecological disaster.” と書かれてあり、最後の文も “The environment may be more flexible than we have been led to believe.”といった「可能性」を推量形で書かれてあるので、それをうまくパラフレーズした the potential[possibility] to absorb 〜が正解となる。

1は本文の逆の内容なので論外、3はconstant paceではなく、rapid paceなので間違い。4の「fearするより、もっと進めて行けばいい」は、そこまで言っていないので、「言い過ぎ」の選択肢で間違いで、”degree”を問うなかなかsubtleな問題。作者の気持ちを汲み取る行間読み(read between the lines)とcareful readingを必要とするハイレベルな問題と言えるので、皆さんにはこういった問題にはどんどんとチャレンジして行って欲しい。

 

Let’s enjoy the process! (陽は必ず昇る!)