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日本歴史は大問4つに分かれており、試験傾向は各大問から読み取れることがあります。
では、まずはそのおおまかなテーマはどういう移り変わりをしているかを見てみましょう。
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2000年 |
2001年 |
2002年 |
2003年 |
2004年 |
大問1 |
遺跡・貝塚
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寺社・施設
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庭園・寺社・絵詞など |
施設・絵画など
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寺社 |
大問2 |
文化事象の世紀・文化名 |
仲間はずれ語句と、語群語句の入れ替え |
著書・作品・宗派と人物の結びつけ |
重要事項とその関連人物 |
重要事項とその関連人物 |
大問3 |
歴史上人物の説明と地名 |
歴史的争いの説明と関係する人物 |
歴史上人物の権力の移り変わり |
文化事項の説明と関連語句 |
政策の関連人物と重要数字 |
大問4 |
近現代の戦争・条約など国際関係 |
歴史用語説明とその読み |
海外派遣の使者・事項の組み合わせ |
重要地名・建造物と関連人物 |
重要作品・歴史事項との関連人物 |
上の表から見てみると、大問1で出題されるものは建造物(特に寺社)、絵画や絵詞などの作品となっていることがわかります。大問2〜4については、横断的な類似性は見られないので総合して見てみると、重要事項とその関連人物、文化事象(作品が多い)とその関連人物、そして地名に関するものが多く出題されています。また、2004年度は出題されませんでしたが、外交・戦争・条約などの国際関係は多く出題されているため、また2005年度で再び復活する可能性は高いといえます。
ここで、皆さんに気をつけていてほしいことが、「なぜ通訳ガイド試験に日本歴史が出題されるのか」ということです。率直に言うと答えは簡単です。通訳ガイドになって、ガイドの仕事を行う際、現地において自国の歴史や文化を語り、「なぜこの建造物が作られたのか」、「なぜこの建造物は有名なのか」、「いつ、誰がどういう目的でこの建造物を作ったのか」、ということを紹介する必要があるからです。どういった学問にも多く共通することですが、5W1Hを常に考えることが学習者の発想を豊かにするといえます。
皆さんが通訳ガイドという日本を紹介する職業を目指す以上、日本歴史はたしなみとして、興味をもって勉強に励んでいただけたらと思います。「実際にガイドをしている時に、質問されたら・・・」なんてことを考えながら覚えていくと楽しいかもしれませんね。
日本歴史の対策を考えてみると、やはり出題されやすい事項は「通訳ガイド」という仕事にいくぶんか関係のあるものが多いのではないでしょうか。たとえば、通訳ガイドはその地に行って、城や寺社などに関する人名や、そこで起きた事件について語ります。その時必要な能力は、地名・建造物・人名・事件などの関連事項を「歴史的事実」として、流れでとらえ、覚えておき説明できることです。日本に来た外国人にはまた、自分の母国と日本との関連に興味をもつ人も多いでしょう。それには「歴史的外交」に関する知識が必要です。
以上のように考えると、地名・建造物・人物・事件・戦争・条約・海外派遣に関する出題が多いことも頷けるでしょう。これで、「通訳ガイド試験の日本史」としての全体の傾向はつかむことができました。
近年の傾向、数年前からの移り変わりを見ていき、予想問題を解いてみましょう。
まずはよく出題されるNo.1の建造物の出題歴です。
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