一般常識

 一般常識の問題は、2000年から2004年まで通してみてみると、大問数が4つになったり2つになったりしていますが、大きく傾向は変わっていないといえるでしょう。

 では、2000年から2004年の大問ごとのテーマを見ていきましょう。

 
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
大問1 人口、教育、食料、環境、外交、労働
日本の金融
日本の金融 食糧問題
日本の金融
大問2 注目の都市名 童謡・唱歌の歌詞 戦後産業 消費者保護 日本の産業
大問3 国際常識 動植物の品種名 消費者制度 中小企業 EU
大問4   国際的日本女性 注目の国名 国際政治 文化交流
大問5     世界文化、政治、常識 世界から見た日本  

さて、いかがでしょうか。これを見る限り、日本の金融や日本の産業、消費者保護についてよく出題されているといえます。あとは、やはり世界の常識、国際政治について詳しく押さえておくことが重要でしょう。また、最近起こったニュースに関する国名や都市名も出ているようです。

 一般常識の対策としては、やはり欠かせないことがニュースや新聞を読むことです。特に出題されやすいのは数字であったり、国名であったり、または組織・協会の名前であったりするので、その辺りには注意しましょう。CNNで情報を入手することはとても有意義ですが、確実な情報を繰り返し耳にして、目にするためにも、日本のニュースや日本の新聞を読むこともお忘れなく!

 やはり、この一般常識の試験においても、通訳ガイド試験という試験の性格を考えておくことも必要でしょう。金融や産業、消費者制度に気をはっておくことはもちろん、外交の知識も蓄えておきましょう。日本の文化や政治的出来事で、特に世界から評価される部分には気をつけましょう

では練習問題にとりかかってみましょう。

1. インド洋津波で大きな被害を受けたスリランカは、紅茶の栽培でよく知られた島国ですが、1972年にイギリスから独立するまでは(    )と呼ばれていた。
2. 再選されたアメリカのブッシュ大統領は2000年に大統領候補者として選出された時は、(    )州の州知事だった。

答え:1.セイロン 2.テキサス

お疲れ様でした。以上で今回の通訳ガイド分析は終わりです。日本地理は傾向に沿って、確実に分野別に覚えていくことが大切です。日本歴史は、何も考えずに前から勉強していたのでは埒があきません。今回の分析を見て、効率よく必要な頻出なものを中心に覚えていきましょう。一般常識は、これからの通訳ガイド試験までの間のニュースをかかさず見ることが一番大切です。常に意識をしてニュースを見ておきましょう。(文責:浅井伸彦)

Let’s enjoy the process! (陽は必ず昇る!)