まず第1回目の英検の対話式問題は、会話全体からの状況判断する問題、confusingな情報からの取捨選択をする問題、イディオムがわからなければ正解しにくい問題と大きく3つのタイプから構成されていました。

それに対して、第二回目の英検の対話式問題は、イディオムが決め手になるという問題が出題されず、会話全体から状況判断する問題とconfusingな情報からの取捨選択する問題の2つからの構成されています。

出題から判断すると、イディオムが苦手な人にとっては第1回目のほうが第2回目より問題が難しく感じられたと思われます。全体としての難易度にさほど変わりはありません。

それでは1回目と2回目に実際に出題された代表的な問題を見てみましょう。

No.1 (H16 第1回)
☆: Mike, I’m so glad I ran into you again today.
★: Why’s that?
☆: I just wanted to say I’m sorry I was in such a bad mood this morning.
★: Don’t worry about it. We all have our days.
   
  Q:What does Mike mean?
1. They should meet more often.
2. He was sorry to run into Helen.
3. Today is his busiest day of the week.
4. Everyone gets in a bad mood now and then.


No.2 (H16 第1回)
☆: What did they say on the weekly weather forecast?
★: Continued heat and humidity with a chance of thunderstorms.
☆: You’d think this hot spell would break sometime.
★: That’s what I thought last week, but it looks like we’re in for more of the same.
   
  Q:What best describe the weather?
1. It won’t be like last week’s.
2. It won’t break until tomorrow.
3. It will continue unchanged..
4. It will change for the better.

上の2つはいずれもイディオムが分からないと全体から推測して答えなければならないと言う問題を挙げてみました。

まずNo.1の問題ではイディオムの前後を訳してみると、☆「今朝大変気分が悪くてすまなかったと言いたかったんだ。」★「気にするな。いつか日の目を見るさ」というように意味が取れると、消去法で答えることができます。しかし、イディオムが分からなければ、★「気にするな。…?」となり、3もイディオムと選択肢がきっちりとあっていないので、どれがその中で一番適切かということ判断ができなくなって間違ってしまうことがあるので、注意が必要です。

次にNo2の問題を見てみると、それぞれのスピーカーがweather forecast、heat and humidity と読まれたことから、天気の話と分かることが大切です。それでなければ、hot spellというのが何であるのかが理解できなくなる可能性があります。この場合は「日照り」であり、spellが「綴り」と思っていては、頭の中で話しのつじつまが合わなくなり混乱する可能性があります。spell=日照りとわかって、最後の文のイディオムの“be in for 〜“「〜に見舞われる」というイディオムを知っていると、more of the same「前以上である」と言うことがわかって、少なくても日照りは続くということが言いたいわけですから、3の”It will continued unchanged.“が答えとなるわけです。

このようにイディオムが混じっている問題ではわかるかわからないかで答えれるか答えれないかが決まるので、いつ出題されるかわからないので、イディオムの強化をする必要があるといえます。