(語句)

The Movie National Treasure
Plot Outline:
A treasure hunter is in hot pursuit of a mythical treasure that has been passed down for centuries.
(Editorial Reviews by Amazon.comより)
The Da Vinci Code
With The Da Vinci Code, Dan Brown masterfully concocts *an intelligent and lucid thriller that marries the gusto of an international murder mystery with a collection of *fascinating esoteric culled from 2,000 years of Western history. The Da Vinci Code is an enthralling read that provides rich food for thought.
注1 an intelligent and lucid thriller(知的で分かりやすいスリラー)
注2: fascinating esoteric culled from(〜から選り分けられた魅惑の秘伝)
(Editorial Reviews by Amazon.comより)
lodge ((共済組合・秘密結社などの)支部、集会所)
Freemason(フリーメーソン)
Many books about the Freemasons are hysterical polemics based on ludicrous conspiracy theories. British historian Jasper Ridley offers a welcome antidote to these half-witted tomes() with The Freemasons, a sober-minded account of a secret society that has survived for centuries.
注: hysterical polemics(ヒステリックな論争)
The first Masonic lodge started in early eighteenth-century England and became a powerful a fraternity…
(最初のフリーメンソンの集会が18世紀初期のイギリスで始まり、強力な団体となった)
that hasn’t stopped others from claiming that they are a refuge for Satanists and the like.
((恵まれない人々への慈善活動が原因で、) フリーメーソンは、サタンの崇拝者の隠れ蓑であるという謗りを受け続けた)
More than a few critics assert that Freemasonry had a major hand in the founding of the United States, and that the same hidden hand continue to pull the string of government today.
(多くの批評家が、フリーメーソンはアメリカの建国に大きく関わり、その影響のある見えざる手で今日の政府を陰で操っていると主張する)
by any stretch of the imagination
(どんなに想像をたくましくしても)
Those who take the most @ominous perspective describe a hidden power struggle taking place between these Asinister secret societies and democracy.
(フリーメーソンを最も@不気味に受け止める人々は、見えない権力闘争がA気味の悪い秘密の組織と民主主義の間で起こっているのだと言い表している)
While much of the @furor is Adownright laughable,
(フリーメーソンに対する多くの@激しい怒りは、A実にばかばかしいけれども)

(「フリーメーソン」の背景知識)


フリーメイソンは、南北アメリカからヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、さらには日本を含めたアジア各国に支部を持つ巨大な団体で、世界的な組織で、会員数は全世界で600万人を超えるといわれ、 “兄弟愛の絆”を尊重し、“全人類に対する奉仕”と“寛容”そして“困窮者の救済”を信条とする友愛団体である。
(図は、Gのマークにコンパスと定規で囲んだフリーメーソンのシンボル、ウィキペディアより)

(解答&解説)

この問題は、得点が零点の人も多かったというなかなか骨のある読解問題であるが、ゴルゴ13のような大人向けのコミックのテーマによく使われる、かの有名な秘密結社フリーメイソンについて詳しい人は読まなくても解ける問題ともいえる。このように読解問題攻略は、前のヘッジファンドにしても、フリーメイソンにしても、次の海外移転と景気理論にしても「背景知識」が非常に重要であり、さらに高得点を取るには、「語彙力」、「背景知識」、「注意深さと行間読み(careful reading& reading between the lines)」の3つを同時に鍛える必要がある。

 まず35番の問題であるが、これは間違った人が多く、politicians とpoliticalの混同を利用した巧みなdistractorにはまった人が多いようである。第2段落の太字の部分を注意深く読むと、”powerful fraternity(サークル)”からスタートしたとあり1は間違いで、”the same hidden hand continues to pull the strings of government(政府の影の力として存続する)”とあるので2も間違いで、4はどこにも書かれていないので論外ということがわかるので削除法からも3を選ぶことができる。しかしそれでも選択肢3(米国の発展をリードはしていないものの政治への影の力がある)を選ぶ自信が無いかもしれない。

読解問題を解くアプローチには大きく2つあり、1つは背景知識を養い速読トレーニングをし、大意や作者のトーン(論調)を見抜くマクロアプローチで、もう1つは精読しmeticulous checkingをして誤答を削除するミクロアプローチである。35番の問題の場合、前者のアプローチで行くとすぐに3が正解であることがわかるが、ミクロで誤答を照合削除することもできる。その両方が出来る人が読解問題のプロといえるが、真の達人は誤答の照合など気にせずマクロで一瞬に正解を選べるぐらい博学な人と言える。皆さんの場合はその両方によって「挟み撃ち」するのがいいであろう。
さて次の問題36であるが、これは第3段落の太字部分を言い換えた選択肢が答えとなっている。これもやや難問で、特に”the reason had more to do with practicality than it did with conspiracies and secrets.”の部分が重要で、「陰謀というよりも実利的理由からメイーソンに頼った」に最も近い2が正解となる。しかし、1、3、4は全く述べられておらず論外なので削除法では選ぶやすい。これも例の「挟み撃ち」で行こう。

最後の問題37は、第5段落の太字部分から即座に正解は4であることわかるであろうが、第4段落の太字は他の選択肢のチェッ削除のための部分。つまり、キーワードは”storytelling”で、”it does add to the mystery of secret societies and make the storytelling all the more attractive and lucrative.”を読み取って4を選ぶ。1は書かれておらず論外で、2はdangerousと言っていないので 間違いで、3は第4段落太字部分からわかるように、民主主義との戦いが”always”というわけではないので間違い。この問題は中レベルの問題といえる。