それでは次に3番目のキーアイデアとサポート部を見ていただきましょう。これはいかがでしょうか。問題はありませんか。

解答案
 Thirdly, studying abroad means living alone in an unfamiliar country far away from your family and friends. International students often fall into homesickness in foreign countries, but it is a very good chance to reinvent yourself and become independent  


まずこれはポイントから述べずにサポート部から述べていますね。他には問題はありませんか考えて見ましょう。わからない人は上記の解答案と下記の添削例を見比べてみて下さい。

解答例
Thirdly, studying abroad will develop a sense of discipline and independence. Studying abroad in an unfamiliar place far away from your family and friends, international students often fall into homesickness. But meeting those challenges will surely build character and make you mentally independent.  

問題点に気がつきましたか。ただ単にホームシックになるだけではなくそれを乗り越えないと「精神的自立(mentally independent)」にはなれませんね。実際、耐えられずに留学を断念した人もいますよ。そこで”meeting those challenges(そういった試練を乗り越えることによって)”という言葉を加えると論理明快になるでしょう。

それでは最後に、結論部です。この生徒さんは30分の時間制限に間に合わなかったのか結論を書いていません。これも前述の「コンピュータ版TOEFL TEST ライティング」で記しているように、ボディで述べたポイントを短くまとめて書く(restatement of the points written in the body)わけですが、次のように文ではなく句で書くのがベターです。

解答例
In conclusion, studying abroad has three advantages: broadening your career opportunities, enhancing your cross-cultural awareness and developing a sense of discipline and independence.  


皆さんいかがでしたでしょうか。このように新傾向の自由英作文は、説得力のある論理明快な英文を書く能力をテストする問題です。この問題で高いスコアーを取ることが英検1級合格への近道であり、そのためには、常日頃から、日本語の会話においても論理明快に話すトレーニングをしておくのが近道です。そして色々なトピックについてアーギュメントの練習をしておく必要があります。またそれが二次試験合格の非常に効果的な準備対策になりますので頑張って行きましょう。

Let’s enjoy the process! (陽は必ず昇る!)


なおアーギュメント力を一気にUPさせたい方には、Ichy Ueda著の新刊「英語で意見を論理的に述べる(ベレ出版)」が絶対お勧めです。この本は、新傾向の自由英作問題ばかりか、英検1級2次試験対策、通訳ガイド2次試験対策、TOEFLライティング対策、国連英検のライティング問題およびその2次試験対策などにもうってつけです。国際化の中でまさに日本人に求められているアーギュメント能力(明確な理由付けをして証明したり、説得する力)を鍛えるバイブルともいえる力作と言えます。是非ご一読ください!!

Contentsは以下の通りです。


第1章 なぜ、今アーギュメント[ディベート]力が重要なのか
第2章 ワンランクUPの論理的スピーキングトレーニング
第3章 論理性を鍛えてアーギュメント力ワンランクUP!
第4章 論理的スピーキングUPの表現集!
第5章 ワンランクUPアーギュメント実践トレーニング
(ビジネス、サイエンス&テクノロジー、教育、ジェンダー、医学、エコロジー、メディア、政治法律)
第6章 アーギュメントに強くなるためのキーアイデア集
第7章 ディスカッションの社会問題トピックを分析!