新傾向TOEICスコアアップ攻略法
TOEICスコアUPの極意概論

TOEICスコアUPの極意概論

TOEIC(Test of English for International Communication)は皆さんご存じのように、聞き取り(Listening)100問と読解(Reading)100問の2部で構成され、常に評価基準を一定に保つために統計処理が行われており、10点から990点のスコアで評価される試験です。

TOEIC 990点 レベル TOEICで本格的発信力UP・TOEICの達人
TOEIC 960点 レベル
英検1級レベル(920点)
TOEICを熟知,文法語法(多義語・類語の知識含む)を完ぺきに リスニング満点安定
TOEIC 900点 レベル ストラトジー完全マスター・きっちり・機敏
TOEIC 760点 レベル
英検準1級レベル
難問トレーニング&ボキャビル・全問を解ききるための問題処理速度UP,TOEIC必須語彙のボキャビルをさらに1000語習得
TOEIC 640点 レベル
英検2級レベル(520点)
TOEIC頻出のビジネス&日常会話語彙1000習得,15のストラテジーマスター,問題処理速度UP,問題練習12回分トライ
TOEIC 450点 レベル
英検準2級レベル(400点)
TOEICに特化した英文法とパターン学習,
TOEIC必須語彙600習得,公式問題集5・6回分トライ
TOEIC 300点 レベル
英検3級レベル
中学・高校の基礎英文法学習,リスニングはPart 1&2のトレーニングを中心に

TOEICのスコアは、上の8段階でUPして行きます。まず平均が300点前後の人は、英語の基礎力がないので、中学・高校で習う基礎英文法や英単語などを学んで、これを身につける段階です。また、リスニング問題では、Part 3、4は難しすぎるので、Part 1、2のトレーニングを中心にやりましょう。そうすれば次の450点レベルにはUPするでしょう。

平均が450点レベルの人は、品詞をはじめとするTOEICに特化した英文法の勉強をし、TOEIC必須語彙を600ぐらい覚え、公式問題集を最低5,6回分を解きながら,リスニングやリーディングの問題の大体の出題パターンがつかめれば、次の640点レベルに達するでしょう。

アベレージスコアが640点レベルの人は、TOEIC頻出のビジネス&日常会話語彙を1000ぐらい覚え,かつ15のストラテジーを完ぺきに覚えて問題処理スピードUPし,問題練習を最低12回分することによって次の760点レベルに達することが出来ます。インストラクターのガイダンスで最もスコアが伸びやすい段階が、450点から760点までのレベルで,最短時間・労力でスコアがみるみるUPして行きます。ちなみに760点は英検準1級合格者平均です。

次に平均760点から900点突破までのプロセスは、練習問題のレベルを上げて、難し目の問題練習や精選問題集などを用いて行い、全問題・全パート(特にリーディングセクション)を必ず解ききれるようにさらなるスピードUPトレーニングを行い、超難問は即座に捨てる鑑識眼を養うことが必要です。と同時にTOEIC必須語彙のボキャビルをさらに1000語する必要があります。

次に平均900点レベルの人が960点にスコアUPさせるには、ストラトジーを完ぺきにマスターし(例えば、どんな問題でもミスしないように、「きっちり、正確に(特に読解問題では)」を養う必要があります。また、リスニング問題では満点(誤答数5問以内)が安定して取れるように、最難関のPart3でさえもほとんど落とさなくなるまで「機敏さ」を養うトレーニングが必要です。

最後の990点満点レベルに達するには、リスニングスコア満点安定はもちろん、問題製作者の意図に順応できる力をUPし、そして文法・語法の知識のもれをなくし、ほぼ完璧にするように努力する必要があります。TOEICの「正解が見えてくる」ようになるまで、TOEICの問題・解答パターンを熟知するすると同時に、多義語・類語の知識を含めて、文法・語法の知識でもれがないように完璧にし,いわゆる「TOEICの達人」になる必要があります。

ところでTOEICのスコアに関しては、第1部のリスニングに関しては、5,6問間違っても満点になる可能性があります。ただし、誰でも合う易しい問題を間違えると、大きく減点(10点)になりますが、皆が間違うような難しい問題なら、5問間違っても満点になります。第2部のリーディングに関しては、まれに全て合わないと満点になりませんが、間違いが1~2問以内なら満点となります。まれに3問間違いで満点となることもあります。満点をめざすなら、Part5,6で3問、Part 7で2問の誤答が平均してあると考えて、まず975点を安定させましょう。その場合、必ずリスニングは満点を取ってください。1年でTOEIC公式テストは8回IPテストは6回行われます。975点を安定させるだけの実力があれば、この14回のうちに1~2回は満点をとれる可能性があります。

それでは、第1部のリスニングからもう少し詳しく見て行きましょう。まずPart1は、600点レベルの方でも訓練をすれば、満点をとれます。Part2に関しては、きちんとした訓練により1,2問間違える程度に減らせます。500~600点のレベルの人でもリスニングの練習をきちんとすれば、Part2は3問程度落とすくらいにはなります。Part3,4 に関しては、解答が最初の文に含まれる場合に特に気をつけて訓練すれば、かなり解答率が上がるでしょう。前の問題を引きずっている場合も落とす可能性があります。問題文の放送が流れている時に、次の質問とその答えの選択肢を読んで「予測待機」するトレーニングをしておく必要があります。そして数をこなし、トピックに慣れることも重要です。ちなみに、リスニングの「基礎体力」をつけるには英語ニュースを聞くのも良い方法ですが、洋画ドラマを見ることも英語の基礎体力向上にはお薦めです。

次に、ボキャビルに関してですが、TOEIC全般に渡って重要なのがコロケーションの知識です。つまり、どの単語とどの単語の相性がいいかということで、take place(起こる),make a bed(ベッドを用意する), die from cancer(ガンで死ぬ),in short supply(品が少ない),a large population(人口が多い), feed the animal(動物に餌を与える)、 expansion project(拡張計画), promotional video(宣伝用のビデオ)、launch a campaign(キャンペーンを始める)という具合にいくらでもありますが、これに関する幅広い知識が不可欠です。次にaccountant(会計士), cardboard box(段ボール箱)、plumber(水道工事人)のような分野別語彙の知識も不可欠です。最後にcall off the meeting(会議を中止する), write off the debt(借金を帳消しにする)のような,基本動詞、句動詞の知識も必要です。

TOEICの文法問題は、時制、可算、不可算、代名詞(再帰代名詞が難しい)、前置詞、主語と動詞の一致、呼応(neither nor, either or both A and B)、接続詞、関係代名詞、準動詞、倒置、他動詞・自動詞の選定などがありますが、その中でも簡単なのは、品詞、代名詞、呼応の問題です。450点レベルの人が600点を短期間で突破しようと思うならが、このタイプの問題を豪速で解くトレーニングがいります。文法問題では見ただけで本文は読まずに解けるようにする問題の量を増やすことが重要です。ここで時間を短縮して、できるだけ多くの読解問題が解けるように時間を捻出する必要があります。

スコアUPの5本柱とは!

1. TOEIC英文法問題の「型」を覚える。

(名詞の限定パターン)
  • 1. 形容詞は名詞を修飾する。 foreign language (外国語)
  • 2. 前置詞の後は名詞が来る。 at school (学校で)
  • 3. 主語と目的語は名詞である。
  • 4. the (a)+(  )+ofの形は名詞が来る。the role of a teacher(先生の役割)

2. パラフレーズを見抜く。

□ artwork, logos, and computer graphics
→ A graphic design company (業種)

□ is looking for a dynamic, outgoing individual to sell cars
→ Sales representative(求める職種)

3. 問題パターンを知る。

広告文
(目的[purpose]、対象、特典[割引き]に関する設問が多い)
求人記事
(職種[~wanted]、仕事の内容[duties include]、条件[~ required]、締め切り[deadline]に関する設問が多い)
表・アンケート、ビジネスレター、Eメール
(目的[to inform, announce, remind of you ~, want to bring your attention to ~]に関する設問が多い)

4. 語彙を覚える。

1. 派生語の知識を身につける
apply(申し込む,(力を)加える,適用する) compete(競争する)
appliance(電気器具、適用、応用) competent(能力のある)
application(申し込み) competition(競争)
applicant(応募者) competitive(競争的な)
applicable(~適用できる)
2. コロケーションを覚える
launch a campaign(キャンペーンを開始する),
complete the form(用紙に記入する)
conduct a survey(調査をする), in short supply(品が少ない)
a large population(人口が多い), promotional video(宣伝用のビデオ)
3. 多義語の知識を身につける
1. process a loan application(ローン申し込みの処理をする)
process food(食品を加工する)
2. extend the deadline(締め切りを延長する)
extend an invitation(招待する) 3. delegate a representative(代表者を派遣する)
delegate authority(権限を委ねる)
4. quote a line(せりふを引用する)
quote a price(値段を言う)
5. be located in ~(~にある)
locate a file(ファイルを見つける)
6.produce special effects(特撮する)
produce a ticket(切符を出して見せる)

5. スキミング力をつける。

植田 一三(Ichay Ueda)

年齢・性別・国籍を超える英悟の超人(ATEP [Amortal “Transagenderace” Educational Philosophartist]), 最高峰資格8冠突破&ライター養成校「アスパイア」学長。
自己実現と社会貢献を目指す「英悟道」精神,“Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)”を教育理念に,指導歴40年で英検1級合格者を約2,700名以上輩出。出版歴35年で著書は120冊を超え,多くはアジア5か国で翻訳。
ノースウェスタン大学院・テキサス大学博士課程留学,同大学で異文化間コミュニケーションを指導。
教育哲学者(educational philosopher),世界情勢アナリスト,比較言語哲学者(comparative linguistic philosopher),社会起業家(social entrepreneur)。