2017年度 第3回(2018年1月21日実施) 英検1級問題分析&攻略法
2018年度1月の英検1級は読解問題の難易度が高く、士気が下がった人もいるかと思われます。語彙問題は通常よりやや高いと思った受験生も多いようで、いつもより2点ぐらい得点が低くなった人もいますが、システマチックにビジュアルフレーズ音読アプローチで1万語水準ボキャビル(必須語彙1000語を完璧にし、残りの準必須語彙2000語は大体覚える)をしている人にはさほど問題はなかったでしょう。また、aloof, explicit, frivolous, fretといった準1級レベルの7000語水準語彙問題のミスをした人もよく見られ、このことは準1級レベルの基礎語彙を完璧にすることの重要性を物語っています。また、句動詞問題は「必須句動詞グループ70」レベルの中級レベル問題で、きちんと対策勉強している人は簡単に解けたと思います。「最短距離最大効果的ボキャビル」によってこの難関をクリヤしましょう。
エッセイ問題は、今までのような2次試験の必須トピックから出題されていたのとは少し異なる新傾向で、時事問題に明るい人が有利な問題となっています。今回出題の「日米関係の在り方」に関するトピックは2次試験のトピックの1つとですが、そこまで手が回らなかった受験者も多いようです。そこで必勝法としては、普段からのエッセイライティングトレーニングによって英文ライティング力をUPさせると同時に、普遊社の雑誌「英語教材完全ガイド2018」でも紹介したように、「人類の未来」や日本語版ニューズウィークで特に重要な社会情勢の知識をインプットしておくことが重要です。
読解問題は、空所補充問題は、1つ目は28番がやや難ですが、パラグラフリーディングによって、「A but B but A」の流れや二重否定を見抜けば瞬速で解けます。2つ目の穴埋め問題も、パラグラフリーディングによって「コントラスト」の流れをつかみ、やや難の31番も、英文段落の構成である「トピック→サポート→サマリー」を見抜けば一瞬で解けます。とにかく英検1級で頻出のアカデミックな英文パッセージの特徴をつかみ、問題パターに慣れることが重要です。内容一致問題は、科学のパッセージでとっつきにくかった人が多いようですが、One-day攻略セミナーで説明したように、平たい言葉で「要するに~だ」とポイントを見抜き、答えの検討をつけて選択肢を読めば、「迷路」に迷うことなく、distractors(誤答)にはまることなく、瞬時に答えを発見することができます。
読解問題対策としては、普段からのトレーニングによってこういったアカデミックな英文スタイルに慣れると同時に、洋画や日本語版ニューズウィークなどで様々な分野の背景知識を身につけることが非常に役に立ちます。2つ目の宇宙の話にしても、「地球が静止する日」のようなSF映画の素養が役に立ち、読んでいてもすぐに何のことを言っているのかがピンと来てイメージがわき、すぐに問題が解けるでしょうし、3つの選挙人制度についてもアメリカの選挙制度について知っておれば簡単に解けるようになります。 SF映画、ディスカバリーチャンネル、サイエンティフィックアメリカンなどで素養を身につけるか、アクエアリーズのクラスで様々な分野の背景知識を身につけるなどをして、読解問題対策をするようにしてください。
リスニング問題では、Part1は過去問を15年分やっておれば満点近く取れます。Part2は攻略法を是非学んで高得点を取ってほしいものです。Part3はアクエアリーズや制作したような項目別トレーニング問題400問を通して、攻略法を学びつつ苦手な分野を克服し、4問は正解できるようになりましょう。Part4のインタビュー問題は先読みができるので、これまたトレーニングによって鍛えることができますが、リスニング問題全般を通して、その対策として、普段から「CNNエクスプレス」や「NHKラジオビジネス英語」などのリスニングとの相乗効果を利用して、効果的にリスニング力とリスニング問題攻略力をUPしてほしいものです。
それでは皆さん、明日に向かって英悟道、英検1級合格の道を
Let's enjoy the process!(陽は必ず昇る)
アクエアリーズ学長 植田一三(Ichay Ueda)
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植田 一三(Ichay Ueda)
年齢・性別・国籍を超える英悟の超人(ATEP [Amortal “Transagenderace” Educational Philosophartist]), 最高峰資格8冠突破&ライター養成校「アスパイア」学長。
自己実現と社会貢献を目指す「英悟道」精神,“Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)”を教育理念に,指導歴40年で英検1級合格者を約2,700名以上輩出。出版歴35年で著書は120冊を超え,多くはアジア5か国で翻訳。
ノースウェスタン大学院・テキサス大学博士課程留学,同大学で異文化間コミュニケーションを指導。
教育哲学者(educational philosopher),世界情勢アナリスト,比較言語哲学者(comparative linguistic philosopher),社会起業家(social entrepreneur)。